認知症かなと思ったら

公開日 2018年05月01日

最終更新日 2018年07月31日

認知症が心配されるときは、できれば専門の医療機関の受診が望まれます。
本人が受診を嫌がるときは受診を工夫したり、本人が信頼するかかりつけ医などに相談してみましょう。

認知症が疑われるときは

認知症の特徴の一つは、本人に認知症であるという病識が少ないことです。
そのため、家族など、周囲の人が認知症の疑いを感じたときは、早めの受診を進めることが大切です。
認知症が疑われるときは、「認知症チェックリスト」などを活用してみましょう。
医療機関で受診するときはチェックした結果を持参するようにしましょう。

認知症チェックリスト

受診時に伝えたいこと

  • いつ頃から異変を感じたか、気づくきっかけはどのようなことだったか。
  • 以前と比べて変わったこと、できなくなったことはどんなことか。
  • 日常生活で困っていることは何か。
  • 以前かかった病気や現在治療中の病気について、現在服薬している薬はあるか。

など

認知症に対応している診療科や医療機関は

認知症への対処は、より早期のほうが効果的です。
適切な治療を行うためには専門医の受診が望まれます。

認知症の診療科や医療機関は次の通りです。
認知症関連の学会では、認知症の専門医を公開していますので、探してみるといいでしょう。

認知症の専門医がいる医療機関

もの忘れ外来、精神科、老年科、心療内科、メモリークリニック、認知症疾患医療センター など
※地域包括支援センターや福祉相談窓口、保健所・保健センターなどに相談するとお近くの医療機関を教えてもらえます。

認知症の診療ができる医療機関

本人が受診を嫌がるときは

認知症の人は、本人に病気だという意識(病識)がないことが多いので、受診を勧めても強く否定することがあります。
そのようなときに、むりやり病院につれていくと、本人との人間関係はもとより、医療機関との信頼関係が築けませんので、治療に悪影響を与えることになってしまいます。

どうしても受診につなげられない場合は、先に家族だけで専門医に相談するか、往診に来ていただく方法もあります。
なお、医師の問診で、本人が日常生活の支障について説明しない(できない)場合がよくありますので、身近な家族ができれば複数付き添うとよいでしょう。

受診の勧め方

  • 「(かかりつけの主治医の先生が)受診を勧めていましたよ」
    本人が信頼している人が勧めているというと、素直に聞くことがあります。

  • 「同年代の人は皆受けているようだよ」
    高齢になったら誰もが受ける必要があることを伝えます。 夫(妻)のつきそいで病院へ来てもらい、ついでにチェックを受けてもらうのも有効です。