公開日 2018年05月01日
最終更新日 2018年07月31日
生活習慣の改善によって低下の予防が可能
認知症は誰もがかかるおそれのある病気です
認知症とは、何らかの病気で脳の機能が衰え、日常生活に支障をきたしている状態をいいます。
認知症の種類により異なりますが、記憶力や見当識(時間や場所、人を識別できること)、判断力、計画力などの障害が代表的な症状です。
残念ながら認知症を根治する方法はまだ見つかっていません。
しかし最近の研究から、前段階である軽度認知障害(MCI)の段階で生活習慣を変えることで、認知症の発症を先延ばしにできることがわかってきました。
認知機能の低下を防ぎましょう
認知症にはさまざまなものがありますが、最も多いのがアルツハイマー型認知症で、全体の6割を占めるともいわれています。
次いで多いのは脳梗塞や脳出血などによって起こる血管性認知症です。
アルツハイマー型認知症も脳血管障害による血管性認知症も、次のような生活習慣が予防に効果があるといわれています。
認知症を予防する・進行を遅くする生活習慣のポイント
- 積極的に体を動かしましょう
- 魚や野菜・果物を積極的にとり、食べすぎに注意しましょう
- お酒は控えめ、たばこはやめましょう
- 高血圧や糖尿病などの持病をコントロールしましょう
- 目や耳、歯、ひざなどが悪いときは放置せず、対処しましょう
早期発見・早期対応が進行を遅らせます
軽度の認知機能障害(MCI)の段階で気づき、適切な治療やケアを行えると、発症を抑えたり進行を遅らせることができます。 また認知症の種類(例えば正常圧水頭症など)によっては治療可能なものもあります。 もの忘れが多くなったなど気になる症状がみられたときは、「年だからよくあること」などと思わずに、かかりつけ医や専門医に受診してみましょう。 医療機関に抵抗感があるときは、まず地域の相談機関などに相談してみるのもよいでしょう。