公開日 2018年05月01日
最終更新日 2018年07月31日
高齢期の健康のために大切なフレイル予防
「フレイル」とはどういう状態か知ってください
「フレイル」とは2014年に日本老年医学会が提唱した概念で「高齢期の虚弱」をいいます。
高齢者が“介護が必要な状態”になる大きな原因としては、病気やけがなどのほかに、筋力の低下、活動の低下、食欲の低下(低栄養状態)など、老年症候群と呼ばれる虚弱が挙げられます。
このような心身の衰弱は、高齢期では仕方がないと思われがちですが、適切な食事と身体活動の増加などで、予防したり回復することが可能です。
そのため、このような筋力や活動の低下による高齢者の虚弱に注意を呼びかけるため、「フレイル」という言葉が使われるようになりました。
フレイルのチェックリスト(アメリカの評価法より)
- □ 1年間で4~5kg体重が減った
- □ 疲れやすくなった
- □ 筋力(握力)が低下した
- □ 歩くのが遅くなった
- □ 身体の活動量が減った
3つ以上あるとフレイルの危険があります!
フレイルの原因となるサルコペニア
フレイルの原因となりやすいのが、高齢期特有の筋肉の減少(サルコペニア)です。
サルコペニアとは、筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態のことをいいます。
高齢になるほど、筋肉に刺激を与えないとどんどん筋肉・筋力は衰えます。
その結果、動くのがおっくうになったり、食欲が落ちて、フレイルを招きやすくなるのです。
予防・改善の方法は?
フレイルもサルコペニアも、毎日積極的に体を動かすことと、しっかり栄養をとることで予防・改善できます。
そのためには楽しみをつくって、毎日を活動的に過ごすことが大切です。
心と体にたくさん刺激を与え、よい循環をつくりましょう。