高齢期に注意したい病気~高血圧症~

公開日 2018年05月01日

最終更新日 2018年07月31日

寝たきりなどにつながる脳卒中の最大の原因 

医師の指示に従い適切な治療を! 

高齢期に多い病気ですが、高血圧自体はとくに明確な自覚症状があるわけではないため、そのまま放置する人が多いようです。
しかし、高齢期の高血圧は脳卒中や心臓病を招く危険性があります。

一方で、高血圧は治療による改善効果が高く、薬などで抑えることで心臓病や脳卒中を予防できることがわかっています。
高血圧が疑われたら、放置せずに、医師の指示に従って高血圧を抑えるようにしましょう。

成人の血圧値の分類

成人では年齢に関係なく、収縮期血圧が140mmHg以上かつ(または)拡張期血圧が90mmHg以上で高血圧と診断されます(日本高血圧学会)。

加齢により収縮期血圧は上昇、拡張期血圧は低下しやすくなるため、前期高齢者と後期高齢者で、血圧の降圧目標の値が別に定められています。
血圧コントロールのめやすにしましょう。

高齢期の降圧目標

前期高齢者(65~74歳)

  • 収縮期血圧 140mmHg未満
  • ​拡張期血圧 90mmHg未満

後期高齢者(75歳以上)

  • 収縮期血圧 150mmHg未満
  • 拡張期血圧 90mmHg未満

※家庭で測定した場合はそれぞれ
5を引いた数値が目標になります。

出典:高血圧治療ガイドライン2014