介護予防でいつまでも元気に!

公開日 2018年05月01日

最終更新日 2018年07月31日

要介護状態を招く「老年症候群」に要注意!

高齢になるにつれて、病気だけでなく、衰弱(脆弱)転倒・骨折、関節疾患、認知症など、高齢期特有のトラブルが増えてきます。
これらを総称して「老年症候群」といいます。
介護が必要となる原因の半分ほどを、この老年症候群が占めています。

要介護状態を招いた原因

前期高齢者は、脳血管疾患28.7%、高齢による衰弱4.0%、転倒・骨折8.6%、関節疾患10.6%、認知症7.6%、その他40.5%。後期高齢者は、脳血管疾患15.2%、高齢による衰弱15.6%、転倒・骨折12.9%、関節疾患11.0%、認知症17.9%、その他27.4%。

脳血管疾患
高齢による衰弱
転倒・骨折
関節疾患
認知症
その他

出典:平成25年国民生活基礎調査

老年症候群を防いで介護予防

老年症候群の症状としてとくに注意したいのが、運動機能の障害によるロコモティブシンドローム(運動器症候群)、必要な栄養を摂取できないことからくる低栄養状態、食べものをかんで飲み込む口腔機能の低下、そして認知症などです。
これらの状態が関係しあって衰弱への悪循環をたどりがちです。

最近では、加齢による筋力や活力などの脆弱な状態を総称して「フレイル」と呼んでいます。
これまでは老化現象として「仕方ない」と思われてきましたが、最近ではこの状態を改善することが可能なことがわかっています。
介護が必要となる状態を防ぐためには、フレイル、そして老年症候群を予防することが重要なのです。